101.雨漏れ修繕工事
例年のこの時期は、梅雨の影響で工事が進まず工程管理に苦労するのですが、今年は梅雨の気配なく早くも真夏の陽気ですね。
昔は夏が一番好きな季節でしたが、ここ数年しんどくなってきました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回は愛川町の商業ビルの雨漏れ修繕工事をお届けします。
5年前に他社にて外壁の目地シール打ち替えと塗装工事を行っているとの事ですが、先ずは雨漏りの特定の為、高圧洗浄機にて放水検査を行い
サーモグラフィカメラにて診断します。
屋上床面から箇所を区切りながら順次放水検査を行った結果、2ルートから水が回ってる事が判明しました。いずれも外壁材のパワーボードの
ジョイント目地からの浸水が原因でした。パワーボードは一般的なサイディングと比べ2倍以上の厚みがあり、
内部に無数の気泡を含んでいる為、軽く断熱性・防火性に優れている等メリットがたくさんある素材ですが、
気泡が多いが故に吸水性が高く水に弱いといったデメリットがあり、パワーボードはサイディングなどに比べるとサイズが小さく、
その分ジョイント部が非常に多い為、ジョイント目地を打ち替える際かなりのメーター数になってしまいます。
既存のシール材をしっかり撤去し、奥まで新しく充填していきます。 ベランダ笠木と壁の取り合い部や、サッシ廻り等
雨が侵入する可能性がある箇所を慎重に潰していきます。最後に再度放水検査を行い雨漏れが止まっていることを確認して完了です。
雨漏りは一度起きてしまうと原因の特定が困難なことが多く、対症療法で何度も補修が必要になるケースがあります。
梅雨や台風シーズン前にお知り合いの業者さんに診てもらうと安心ですね。